ナガセヴィータの保有技術

自然界からの有用物質探索に関する技術

全国各地の土壌などの自然環境サンプルから新たな酵素を発見しています

わたしたちは、全国各地の土壌などの自然環境サンプルを集めて、栄養源や温度など様々な因子をコントロールして様々な微生物を培養し、網羅的な解析技術を駆使することで、新たな触媒活性を有する酵素を発見しています。
また、今や広く利用可能になっている遺伝子情報の中から、自社で培ったバイオインフォマティクスを利用して、新たな酵素を効率的に発見する取り組みも行っています。
このように、半世紀以上に渡る、土壌などの自然環境サンプルからの微生物の探索・取得と、世界各地で調べられている各種情報資源を掛け合わせることで、自然から得られる恩恵の最大化に向けて研究を進めています。

  • 土壌採取
  • 菌株培養
  • 釣菌
  • 液体培養
  • 酸素反応
  • 分析
  • 完了

酵素の組み合わせによる反応設計

自社が保有する新たな触媒活性を有する酵素だけでなく、様々な酵素を組み合わせることによって、特徴的な機能を有する物質を作る反応設計を行っています。
例えば、主力製品であるトレハロースの製造においては、澱粉中の分岐結合を切断する酵素(Isoamylase)やトレハロース構造に変換する酵素(MTSase)、トレハロースを切り出す酵素(MTHase)などを協働させることにより、澱粉から無駄なくトレハロースを作る反応設計を行っています。
さらに、この反応系を応用することで、ハローデックス®といった特徴のある製品の開発も行っています。

酵素による転移反応を活用した素材開発

長年培ってきた酵素による転移反応を利用して、物質の安定性や水溶性を向上させ、有効成分がより効果を発揮しやすくさせるような取り組みも行っています。
研究開発においては、社外の研究機関との共同研究を通じて、この技術の更なる活用方法探索や、技術の更なる深化にも取り組んでいます。

自然由来原料ベースの高機能素材の試作

微生物での菌体反応や酵素反応だけでなく、さらに有機合成の知見を活かすことにより自然由来指数などの指標を意識しながら、環境負荷が低い高機能な物質の創出ができないかという試みも行っています。
ここでは少量スケールでの試薬を調製することで、内部外部と協力して、その機能開発を実現可能としています。

酵素は、基質特異性,反応部位特異性に優れ、タンパク質であることから毒性も低いという利点を有し、持続可能な社会を支える産業技術の1つとして有望視されています。
また、微生物による発酵技術は、グルコースのような単純原料から、複雑な化合物を生成することができます。発酵は、紀元前から利用され人々の暮らしを支える持続可能な技術です。
私たちは、半世紀以上にわたり、酵素や発酵を研究し、社会へ価値をお届けしています。

保有技術について

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