ナガセヴィータの保有技術

微生物を活用した製造に関する技術

微生物、培養に関するノウハウを活かし
「ラボで作れる」→「工場で製造できる」に進化させていきます。

微生物の成長には、栄養素、酸素供給、温度含め色々な環境因子が影響を及ぼします。
試験管や三角フラスコでの培養と、数千リットルのタンクでの培養では、同じようには培養できません。
当社は、長年蓄積してきた、培養の経験・データに基づき、初期の研究活動で見つけた微生物を、製造プロセス技術開発部署が引き継ぎ、スムーズな培養のスケールアップを成し遂げることで、世に製品をお届けしております。

ラボのテーブル上での検討から始まり、パイロットプラントを経て、実際の工場での製造活動へとつなげています。

菌を自在に設計し、
スムーズに実装可能に

長年にわたる放線菌の取り扱いから、
N-STePP®(NAGASE’s Streptomyces technology for Precious Products)と呼んでいるグループ内技術を擁し、本技術を活用することでStreptomyces属放線菌由来の酵素を自在に発現させることができます。
この技術を応用し、工業的製造に使用できる微生物、さらにそうした微生物を使用した培養プロセスの構築を通じて、1~2年のペースで新規酵素製品を市場に提供できています。

その他独自のライブラリーに基づき、すでにレギュレーション対応を完了した酵素群も保有しています(下表をご覧ください)。
単にラボにおける研究開発の知見だけではなく、製品として世に送りだすための、レギュレーション対応を含めた知見を有します。

レギュレーション対応済み独自酵素ライブラリー(一部)

対象品目生産菌株
ホスホリパーゼ D S.violaceoruber pTOMO11株
ホスホリパーゼ A2 S.violaceoruber AS-10株
キチナーゼ​​ S.violaceoruber pNAG株
キチナーゼ​​ S.violaceoruber pCHI株
グルカナーゼ​ S.violaceoruber pGlu株
プロテアーゼ​ S.violaceoruber pCol株
ホスホリパーゼ​S.violaceoruber pLPL株
ホスホリパーゼ​S.violaceoruber pPDN株
ペプチダーゼ​ S.violaceoruber pSSA株
ペプチダーゼ​ S.violaceoruber pXPO株
キチナーゼ​ S.violaceoruber pCHC株
ホスホリパーゼ​ S.violaceoruber pPDX株
対象品目生産菌株
ホスホリパーゼ​S.violaceoruber pLPL株
ホスホリパーゼ​S.violaceoruber pPDN株
ペプチダーゼ​ S.violaceoruber pSSA株
ペプチダーゼ​ S.violaceoruber pXPO株
キチナーゼ​ S.violaceoruber pCHC株
ホスホリパーゼ​ S.violaceoruber pPDX株
放線菌の電子顕微鏡画像(提供:山梨大学 山村英樹先生)

様々な成分の混合物から
高純度な製品へ

微生物培養や酵素反応後の液には、様々な成分が含まれています。
私たちは、そこから不純物を取り除きつつ、目的物を回収することで、高純度な製品を世界へお届けしております。
ここでは、長年の糖・糖誘導といった結晶製品で培ってきた、晶析における制御技術も活用しつつ、高い回収率の達成、さらに廃棄物の少なくなるプロセス構築を行っています。

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