1997年より続く分野横断型の科学集会「第24回トレハロースシンポジウム」を開催
~ 研究から見えてきたトレハロースという糖のさらなる社会貢献への可能性~

  • 事業

株式会社 林 原

このたび、NAGASEグループの株式会社林原(本社:岡山市北区 代表取締役社長:安場直樹 以下、「林原」)は、2022年9月8日に「第24回トレハロースシンポジウム」(林原主催、日本応用糖質科学会後援)を東京で開催致しました。
本シンポジウムでは、これまでに187演題が発表されています(基調講演、ポスター発表など含む)。

今回は3年ぶりの開催となり、当日は会場とライブオンラインで合計231名が参加しました。
シンポジウムでは、トレハロースが氷の結晶成長へどのような影響を及ぼすかについての基礎研究、コールドチェーンを必要としないワクチン輸送の実現に期待のかかるトレハロースのワクチン安定化法の開発、2016年のノーベル賞で話題になったオートファジー(細胞内のリサイクル機能)を活かした、トレハロースの外科治療応用に向けた研究など、幅広い内容について国内外の演者から発表が行われました。
さらに、各演題発表後の総合討論会では、広く生物はなぜトレハロースを利用しているのか、他の糖質とどのように差別化しているのかについて、各分野の視点から討議が行われました。
最後に、各演者から今後の展望が示され、さらなる研究活動に期待がかかるものとなりました。

林原は本シンポジウムが世界中のトレハロース研究者の成果発表や情報交換の場となり、トレハロース研究の発展のきっかけになることを願い、また持続可能な社会への貢献につながることを期待し、今後もシンポジウムの開催を続けてまいります。

■シンポジウムの詳細については こちら

■過去演題一覧は こちら

◆トレハロースシンポジウムとは?
トレハロースに特化した研究発表会として1997年に発足。以来20年以上に渡り、トレハロースに関する研究活動を広く発信し、発展させることを目的として、トレハロースの基本的な特性や、機能性を研究している研究者が講演をし、多くの産官学の研究者や開発担当者が参加をしています。

◆トレハロースとは?
トレハロースは、植物、昆虫や微生物などの生物に含まれており、自然界に広く存在する二糖類です。生体内では、乾燥状況下で細胞や組織を保護する作用があることが、古くから知られています。これまでの研究により、トレハロースの水和力やガラス特性といった物理化学的性質が、細胞保護作用に寄与していることが明らかになっており、食品や医薬品、化粧品等の分野で利用されています。


◆本プレスリリースに関するお問い合わせ先
株式会社 林 原 経営デザイン室 担当:安原 TEL:086-224-4315

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