株式会社林原(本社:岡山県岡山市北区下石井 代表取締役社長:森下治) では、旧・岡山第一工場(岡山市北区天瀬南町)の移転計画に伴い、「岡山機能糖質工場(S棟)」(岡山市北区今保)および新「岡山第一工場」(岡山市中区藤崎)を竣工し、テスト稼働を行っておりましたが、このたび両工場ともに、8月より本格稼働を開始し、無事に各種製品の出荷を始めました。
旧・岡山第一工場は、さまざまな機能性を有する糖質製品群を長年にわたり製造していましたが、稼働後60年以上を経過し、施設老朽化による製品安定供給不安の解消、および多様な新規製品製造への対応を目的に、当社の製造拠点である今保地区と、研究開発拠点である藤崎地区の2地区へ工場を建設し、稼働準備を進めていました。
新「岡山第一工場」では、主に「テトラップ」「カップリングシュガー」等の水飴類や、トクホ素材である「乳果オリゴ」「林原ヘスペリジンS」などの製品を生産します。さらに、今秋発売予定の新商品で、腸内細菌叢の改善に貢献する水溶性の食物繊維「イソマルトデキストリン」の生産も行います。
この第一工場には、製造部門のみならず、安全安心な製造を支える、技術開発や設備の設計、原材料調達や生産計画、品質管理および品質保証などの製造間接部門を集約しています。
さらに、隣接する研究所から生み出される新製品の迅速な製造立ち上げを可能とするパイロットプラントを併設しており、独自技術に基づく差別化された多品種の製品製造に対応できるマルチプラントとして、今後は独自製品の製造と新製品の迅速な市場供給を可能にする工場としての役割を担っていきます。
一方、岡山機能糖質工場(S棟)は、「サンマルト」(食品用の低甘味料)、「ハローデックス」(特殊水あめ)の本格製造による出荷を開始しています。 隣接するトレハロース専用工場の岡山機能糖質工場T棟とともに、林原の機能性糖質の量産拠点として、さらなる競争力の強化を図っていきます。
これら二つの新工場では、当社自身によるエンジニアリングと、新鋭の省エネルギー設備の導入等により、安全な環境で安心の製品を製造するとともに、エネルギー効率の高い、環境にもやさしい工場運営を心掛けていきます。
また、旧・岡山第一工場は、「岡山第一工場・天瀬作業場」と名称を変更し、主に液状製品の保管と充填を行ってまいります。また、今後の利用が見込まれない建造物などは、順次取り壊しを進めてまいります。
【新工場の概要】
今保地区 | 藤崎地区 | |
工場名 | 岡山機能糖質工場S棟 | 岡山第一工場 |
所在地 | 岡山市北区今保578 | 岡山市中区藤崎675-1 |
建物概要(建築面積) | 約2700m2 | 約2800m2 |
建物概要(階数) | 鉄骨造り4階 | 鉄骨造り4階 |
建物概要(延べ床面積) | 約9000m2 | 約7400m2 |
着工 | 平成25年12月3日 | 平成26年1月9日 |
竣工 | 平成27年1月22日 | 平成27年3月23日 |
製造品目 | サンマルト | テトラップ、パノラップ |
その他 | 生産本部機能 | |
施工 | 清水建設 | 大本組 |
工費 | 今保/藤崎地区の合計で約80億円 | 今保/藤崎地区の合計で約80億円 |




