株式会社林原(本社:岡山県岡山市北区下石井 代表取締役社長:森下治)では、旧・岡山第一工場(岡山市北区天瀬南町)の移転プロジェクトが最終段階を迎え、「岡山機能糖質工場(S棟)」(岡山市北区今保)においてテスト稼働を開始し、新「岡山第一工場」(岡山市中区藤崎)においては、竣工式(3/23)を執り行ないました。
旧・岡山第一工場は、様々な機能性を有する糖質製品群を長年に亘り製造してまいりましたが、稼働後60年以上経過し、老朽化による製品の安定供給に関する不安解消と既存製品の需要増加への対応、および多様な新規製品製造への対応を目的として、当社の岡山機能糖質工場がある今保地区、および研究開発本部がある藤崎地区の2地区への工場建設を進めてまいりました。
今保地区では、トレハロース専用工場である岡山機能糖質工場の敷地内に隣接して、主に「サンマルト」(食品用の低甘味糖質)、「ハローデックス」(特殊水あめ)を製造する「岡山機能糖質工場S棟」が本年1月に竣工しました。現在、本格稼働に向けたテスト生産を開始しており、今夏から本格生産に入る予定です。この工場は、隣接する岡山機能糖質工場T棟とともに、林原の機能性糖質の量産拠点として、更なる競争力の強化を図っていく予定です。
藤崎地区の工場は、新「岡山第一工場」とし、主に「テトラップ」「カップリングシュガー」等の水飴類やトクホ素材である「乳果オリゴ」「林原ヘスペリジンS」などの製品を生産します。
藤崎地区には、生産に関わる技術開発や設備機器の設計・保全、ユーティリティーの管理など、生産のノウハウを持つ製造間接部門を集約するとともに、隣接する研究所から生み出される新製品の迅速な製造立ち上げを可能とするパイロットプラントを併設しており、独自技術に基づく差別化された、多品種の糖質製品製造に対応できるマルチプラントと位置付けています。
当工場は、本年3月23日に竣工式を行ない、現在、生産機器類の設置・点検を進めており、今後、テスト稼働を経て今夏からの本格稼働を目指します。
これら二つの新工場は、当社自身によるエンジニアリングと、新鋭の省エネルギー設備の導入等により、エネルギー効率の高い、環境にもやさしい工場となっています。
また、旧・岡山第一工場は、新工場の本格稼働までは生産操業を継続し、その後は、製品の充填のみを行なう作業場として運営する予定で、名称も「岡山第一工場・天瀬作業場」といたします。
【新工場の概要】
今保地区 | 藤崎地区 | |
工場名 | 岡山機能糖質工場S棟 | 岡山第一工場 |
所在地 | 岡山市北区今保578 | 岡山市中区藤崎675-1 |
建物概要(建築面積) | 約2700m2 | 約2800m2 |
建物概要(階数) | 鉄骨造り4階 | 鉄骨造り4階 |
建物概要(延べ床面積) | 約9000m2 | 約7400m2 |
着工 | 平成25年12月3日 | 平成26年1月9日 |
竣工 | 平成27年1月22日 | 平成27年3月23日 |
製造品目 | サンマルト | テトラップ、パノラップ |
その他 | 生産本部機能 | |
施工 | 清水建設 | 大本組 |
工費 | 今保/藤崎地区の合計で約80億円 | 今保/藤崎地区の合計で約80億円 |



