糖質科学の発展に寄与:当社研究員が日本応用糖質科学会「学会賞」を受賞

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ナガセヴィータ株式会社 基盤技術開発部に所属し、現在は長瀬産業株式会社へ出向中の西本友之が、一般社団法人日本応用糖質科学会より「学会賞」を受賞しました。

本賞は、糖質科学の進展およびその産業応用において顕著な功績を挙げた会員に授与されるものです。西本は、当社の研究員・技術者として糖質産業の発展に貢献するとともに、新規酵素の発見、既知糖質関連酵素の応用、有用糖質の創出など、学術的にも高く評価される成果を多数挙げており、これらの功績が認められ今回の受賞に至りました。
2025年9月3日~5日に開催された「日本応用糖質科学会 2025年度大会(第74回)・第14回応用糖質科学シンポジウム」において授賞式が行われ、西本による受賞講演も実施されました。

■受賞内容

日本応用糖質科学会 学会賞
酵素を活用した有用糖質の創生と産業利用
長瀬産業株式会社/ナガセヴィータ株式会社
研究員 西本 友之(にしもと ともゆき)

西本のこれまでの主な取り組みと成果
  • 新規酵素の発見
    1993年より土壌由来微生物を対象に新規酵素の探索に取り組み、多数の新規酵素を発見。

  • 機能性と価格ニーズを両立する素材開発

    「環状ニゲロシルニゲロースを主成分とするシラップ」や「新規多分岐α-グルカン」の製品化を実現し、実用性と経済性を兼ね備えた素材の創出に成功。

  • 既知酵素の応用による新素材の開発

    文化財修復用接着剤「古糊」の代替物の開発に成功。さらに、生分解性高吸水性素材(SAP)の開発にも貢献。

■日本応用糖質科学会とは

1952年に澱粉工業学会として設立されました。以来、澱粉をはじめとする各種糖質および関連酵素の研究を通じて、科学技術・関連産業の発展、人々の健康増進など、幅広い分野への貢献を目指す学術団体です。年次大会やシンポジウムを通じて最新の研究成果を発信するとともに、学会誌の発行や若手研究者の育成などを通じて、糖質科学の発展に取り組んでいます。

日本応用糖質科学会 – The Japanese Society of Applied Glycoscience

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