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コンプライアンス

コンプライアンスに対する基本的な考え方

当社は、NAGASEグループの一員として、「社会の一員として誠実に正道を歩む」という経営理念を共有し、法令および社内ルールの遵守を企業活動の基本としています。企業の社会的責任(CSR)が高まるなか、誠実で透明性のある行動を徹底し、社会からの信頼に応えることを重視しています。

NAGASEグループでは、2002年に「コンプライアンス基本方針」を策定し、2003年には「コンプライアンス行動基準」および「コンプライアンス相談・通報窓口規則」を制定しました。さらに、2024年にはリスクマネジメントの視点を取り入れた「リスク・コンプライアンス行動規範」へと改訂され、グループ全体でコンプライアンス体制の強化が図られています。また、製品の安全性に関する「製品安全自主行動指針」も策定され、国内外の法規制に対応した製品提供を推進しています。

当社は、これらグループ方針を踏まえつつ、独自の取り組みとして「NCX経営危機管理規程」を策定し、2024年に改訂を行いました。この規程により、コンプライアンス違反や経営上のリスクの兆候を早期に把握し、迅速かつ適切に対応できる体制を整えています。
当社は、コンプライアンスを尊重する企業文化を根付かせ、持続可能な成長とステークホルダーからの信頼の確立を目指してまいります。

NAGASEグループ リスク・コンプライアンス行動規範

NAGASEグループの経営理念「社会の構成員たることを自覚し、誠実に正道を歩む活動により、社会が求める製品とサービスを提供し、会社の発展を通じて、社員の福祉の向上と社会への貢献に努める。」にのっとり、以下の行動規範を制定し、実施する。

このリスク・コンプライアンス行動規範は、NAGASEグループがさまざまな企業活動を行っていくうえで、会社および役員・社員が遵守すべき行動規範を定めるものである。

役員および社員は、このリスク・コンプライアンス行動規範にのっとって行動すると同時に、関係先をはじめ社内組織への周知徹底に注力する。またこのリスク・コンプライアンス行動規範に抵触するおそれのある事態が発生した場合には、早急に問題解決を図り、原因究明と再発防止に向けた業務改善を行う。

  • 法令・規則および社内規定・ルールの遵守

    法令やルールを遵守し、社会的規範に逸脱することのない、誠実かつ公正な企業活動を行う。

    国際社会のルールに適応した事業運営を行い、グローバル企業として更なる発展を目指す。

    贈収賄に関する法令や競争法を含む内外の諸法令を厳格に遵守する。

  • 反社会的勢力の排除

    社会の秩序や安全に脅威を与える反社会的勢力に対しては、毅然とした態度で臨み、これを断固として排除する。

  • 社会に有用な製品・サービスの提供

    社会に有用な製品・サービスを提供することにより、社会に貢献する。

  • 事業に関わる人々の権利の尊重

    社員一人ひとりの主体性と創造力を尊重し、それが企業活動に活かされる企業風土を醸成する。
    また、自社従業員だけでなく、NAGASEグループがかかわるサプライチェーンおよび事業活動においてかかわる人々の権利を尊重し、持続可能な経済・社会の実現に寄与する。

  • ステークホルダー(利害関係人)への情報公開

    顧客、取引先、社員、株主などに対して、企業情報を積極的に公正に開示し、透明性の確保に努める。

  • 地球環境の保全

    地球環境をより良き状態に保全していくことが自らの責務であることを自覚し、行動する。

  • リスクマネジメント

    NAGASEグループの経営上障壁となるリスクを合理的かつ最適な方法で管理し、事業の安定的な継続と持続的な成長を実現するためのリスクマネジメントを推進する。

  • 経営トップの責任

    長瀬産業株式会社をはじめ、全てのNAGASEグループメンバー企業の経営トップは、自ら率先して、「社会の一員として誠実に正道を歩む」事業運営がなされるように努める。

NAGASEグループ リスク・コンプライアンス行動規範

コンプライアンスに関する取り組み

リスク・コンプライアンス浸透活動

NAGASE グループ「リスク・コンプライアンス」のしおりを、全従業員に配布し、リスク・コンプライアンス行動規範やコンプライアンス相談・通報窓口についての浸透を図っています。また、行動規範の項目と相談・通報窓口の連絡先を掲載したカードも全従業員に配布しています。

当社では、役員・従業員を対象に定期的に、タイムリーなトピックスなどに関するコンプライアンス教育を実施しています。

コンプライアンス相談・通報窓口

ナガセケムテックスでは、役員および従業員などが、守秘義務、匿名性を前提として直接相談・通報できる「コンプライアンス相談・通報窓口」を設置しています。

  • 相談・通報の対象とする事案に制限は設けず、ハラスメント、人権侵害、贈収賄といった腐敗行為など、幅広い事案に対する通報を受け付けています。
  • 相談・通報窓口は、社内窓口の他、NAGASEグループ共通の本社窓口および指定弁護士事務所があります。
  • 相談・通報は文書の送付、電話、電子メールのいずれでも受け付けています。
  • 相談者・通報者に対し、相談・通報を理由とした不利益な取り扱いが行われないための措置を講じています。また、相談・通報案件に関する秘密保持ならびに相談者・通報者が特定されないよう十分配慮しています。

コンプライアンス状況の報告

当社は、リスク・コンプライアンス行動規範に定める法令違反行為、内部規則違反行為がないか内部通報制度や定期的な内部監査を通じて適切に運用しています。内部監査の結果、より詳細な調査が必要 と判断された場合には、リスク・コンプライアンス委員会が、関係者の信用、名誉、プライバシーを尊重しつつ、調査を実施します。調査の結果、法令違反、内部規定違反が明らかになった場合には、速やかに是正措置および再発防止措置を講じるとともに、必要に応じて社内処分を行うなど適切な措置を講じます。さらに必要があれば、関係行政機関への報告を行うとともに、リスク・コンプライアンス委員会が必要と認める場合には、社外に公開します。

また、NAGASEグループでは定期的にリスク・コンプライアンス行動規範の有効性についてレビューしています。

公正な取引に関する取り組み

NAGASEグループは、独占禁止法および世界の競争法令に関し、課徴金のインパクトが大きいカルテル規制を中心にNAGASEグループの主要製造会社をはじめ各社に対して、啓発活動を積極的に実施しています。また、不正競争防止法における外国公務員贈賄防止の運用強化、ならびに米国FCPAや英国UKBAなど贈賄防止規制の域外適用に鑑み、贈収賄防止規制の啓発活動を実施しております。

腐敗防止についての考え方

腐敗防止についての考え方

当社は、NAGASEグループの腐敗防止についての考え方に基づき、あらゆる腐敗を防ぎ、取引先、行政との健全かつ正常な関係の維持に努めています。

NAGASEグループの腐敗防止についての考え方

腐敗防止に関する社内外周知と研修

NAGASEグループでは「リスク・コンプライアンス行動規範」において贈収賄に関する法令や競争法を含む内外の諸法令を厳格に遵守することを宣言し、法令の遵守や取引先、行政と健全かつ正常な関係を保つ規定を定めています。この行動規範は、NAGASEグループの社内イントラサイトや外部向けWebサイトへの掲載を通じ、NAGASEグループ従業員への周知徹底を図るとともに、コンプライアンスに関するアンケートも定期的に実施しています。
また、NAGASEグループの全従業員(派遣社員、嘱託社員なども含む)を対象としたコンプライアンス研修ではハラスメント、贈賄、不正会計、不正受給、カルテル(談合)、データセキュリティなど腐敗防止に関する課題を包括的に取り上げています。