「2015年度日本接着学会 技術賞」受賞
熱可塑エポキシ樹脂およびそれを用いた連続繊維強化熱可塑性プラスチックの開発
(ナガセケムテックス(株) 研究開発事業部新素材開発室)
西田裕文、辻村 豊、今西春実
当社 研究開発事業部 新素材開発室(旧)の西田裕文、辻村 豊、今西春実による「熱可塑エポキシ樹脂およびそれを用いた連続繊維強化熱可塑性プラスチックの開発」が、本年度『日本接着学会 技術賞』を受賞し、第53回年次大会(6月19~20日)において授賞式並びに受賞講演が行われました。
受賞概要
ナガセケムテックスオリジナル技術である「熱可塑エポキシ樹脂」は、従来のエポキシ樹脂を使用しながら硬化後「熱可塑性樹脂」となる今までの常識を覆す新しい材料です。
この樹脂はモノマーの状態で強化用連続繊維に容易に含浸でき、その後重合して熱可塑性樹脂となるため、高強度・高弾性率のコンポジットを作ることもできます。
このコンポジットは、高い衝撃エネルギー吸収特性、再賦形性、耐酸・耐アルカリ性を示すほか、部品の融着接合や射出成形用ポリカーボネート等とのインサート成型も可能です。