CUBIC-HV

CUBIC-HV

組織3次元染色試薬キット
CUBIC-HVは,全臓器や全身スケールでの3次元組織染色および観察を可能とする画期的な新技術です。(理化学研究所/東京大学の上田教授および洲崎准教授が開発)  本プロトコルは高効率な3次元組織染色手法を提供するものです。株式会社CUBICStarsがCUBIC-HVに関するライセンスを保有し,その試薬キットを製造しています。用途に合わせて以下の2製品をご用意しています

<注記>
CUBIC-HV™1 3D Immunostaining kit(製品コード:C3708)とCUBIC-HV™1 3D immunostaining kit (Casein separately)(製品コード:C3717)の違いについて:
CUBIC-HV™1 3D Immunostaining kit(製品コード:C3708)は免疫染色バッファーにあらかじめカゼインが溶解されており,すぐにお使いいただけます。免疫染色バッファーはなるべく早くお使いください。
CUBIC-HV™1 3D immunostaining kit (Casein separately)(製品コード:C3717)は免疫染色バッファーにカゼインが溶解されておらず,別包装で同封されております。免疫染色バッファー使用の直前にカゼインを混ぜていただき,カゼインを加えた後はなるべく早くお使いください。カゼインの溶解には室温で2時間ほどかかります。

お問い合わせ
製品コード 製品名 容量 SDS / Protocol
C3709CUBIC-HV™1 3D nuclear staining kit 3次元サンプルの核染色用キット1 kitSDSProtocol
C3708CUBIC-HV™1 3D immunostaining kit 3次元免疫染色に最適化したバッファーとポジティブコントロール用抗NeuN抗体のセット1 kitSDSProtocol
C3717CUBIC-HV™1 3D immunostaining kit (Casein separately) 3次元免疫染色に最適化したバッファーとポジティブコントロール用抗NeuN抗体のセット1 kitSDSProtocol

製品情報

組織3次元染色試薬キット

使用例(成体マウス脳の染色,透明化例)


























脱脂: CUBIC-L [T3740]による脱脂 37℃ 2-3日間
核染色: CUBIC-HV™1 3D nuclear staining kit [C3709]による核染色
キット内のDAPI, ヨウ化プロピジウムもしくはお手持ちの核染色剤をキット内のバッファーに加えて核染色 37℃ 3-5日間
免疫染色: CUBIC-HV™1 3D Immunostaining kit [C3708]あるいはCUBIC-HV™1 3D immunostaining kit (Casein separately) [C3717]による免疫染色
お手持ちの抗体,もしくはキット内の抗NeuN抗体をキット内の添加剤とともにキット内のバッファーに加えて免疫染色 25-32℃ 1週間〜
固定: 1% ホルムアルデヒド溶液による固定 4℃ 1日間後,37℃ 1時間
透明化: CUBIC-R+(N) [T3983]あるいはCUBIC-R+(M) [T3741]による透明化 室温 2-3日間


※核染色と免疫染色は別々の工程でおこなってください。


技術情報は株式会社CUBICstarsのウェブサイトでもご覧いただけます。
https://www.cubicstars.com/cubic-hv/index.html




関連製品


T3740 Tissue-Clearing Reagent CUBIC-L [for delipidation and decoloring]


T3983 Tissue-Clearing Reagent CUBIC-R+(N) [for RI matching]


T3741 Tissue-Clearing Reagent CUBIC-R+(M) [for RI matching]


F0622 Formldehyde Solution (37%) (stabilized with Methanol)

参考文献

Versatile whole-organ/body staining and imaging based on electrolyte-gel properties of biological tissues
E. A. Susaki, C. Shimizu, A. Kuno, K. Tainaka, X. Li, K. Nishi, K. Morishima, H. Ono, K. L. Ode, Y. Saeki, K. Miyamichi, K. Isa, C. Yokoyama, H. Kitaura, M. Ikemura, T. Ushiku, Y. Shimizu, T. Saito, T. C. Saido, M. Fukayama, H. Onoe, K. Touhara, T. Isa, A. Kakita, M. Shibayama, H. R. Ueda, Nat. Commun. 2020, 11, 1982.