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カーボンナノチューブ(CNT)の分散

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2020/06/30

デナトロンのナノカーボンType-C製品の一つにカーボンナノチューブ(CNT)をベースにしている製品があります。
今回はカーボンナノチューブ(CNT)の分散について書きたいと思います。
(カーボンナノチューブの説明はこちら)

カーボンナノチューブ(CNT)は炭素原子が六角形に結合したハニカム構造(グラフェン)が筒状になった構造です。
粉体の状態では強いπ共役作用とファンデルワールス力により束になって凝集していて、束をほぐすことは困難です。
一般的なCNTの分散は束をほぐし、ほぐれたCNTを分散剤で安定化させています。
しかし分散方法や分散の強弱によって、CNTがボロボロになったり、束がほぐれずうまく分散しなかったり等、良好な分散液を得ることは容易ではありません。特に単層CNT(SWCNT)の分散は多層CNT(MWCNT)に比べて難しいと言われています。
ナガセケムテックスでは独自の分散技術を見出し、液安定性と導電性に優れた分散液
「デナトロンCD-100」を作ることに成功しました!

特に「デナトロンCD-100」の分散安定性は群を抜いており、様々な種類の樹脂や溶剤を加えることが可能です。
CD-100の秘密を少しだけ解説します…

さらにCD-100の分散安定性をアピールすべく、次のような比較実験を行いました。

今回は

  • 他社品CNT水分散体
  • 他社品CNTアルコール分散体
  • デナトロンCD-100

の3点を使用し、それぞれ水、アルコールを添加してCNTの分散状態がどのように変化するか観察しました。
詳しくは動画をご覧ください。

如何でしたでしょうか?

是非、この配合自由度の高いCNT分散液に、様々な添加剤を加えて多機能・高機能な塗料を作製してみて下さい!

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