柔らかくなるエポキシ樹脂の比較実験-デナコール-
デナコール製品の使用事例は こちら
特殊エポキシ化合物のデナコールの使⽤⽤途の⼀つに「柔軟性付与剤」があります。
使用用途として接着剤の応力緩和等の目的で使われています。
今回は柔軟性付与剤用途でのデナコールの役割について実験を交えて説明していきます。
エポキシ樹脂とは反応性の高い三員環のエポキシ基を1分子内に2個以上保有する化合物の総称です。種々の硬化剤と反応させ、接着剤、塗料、電気・電子分野、土木建築、プリント配線基板等様々な分野で使用されています。
一般的なエポキシ樹脂は硬いが脆く、衝撃に弱いと言われています。
一方でデナコールは一般的なエポキシ樹脂に比べると紐のような柔らかい構造を持っています。
特に柔軟性付与剤推奨グレードのデナコール製品はゴムのような性質を持っており、エポキシ樹脂の特性を失うことなく、柔軟性を付与することが可能です。
一般的なエポキシ樹脂と硬化剤では架橋密度が高くなり、硬くなりますが、力を蓄えることができず脆い状態です。そこへデナコールを添加するとデナコールがゴムのような役割を果たし、靭性を持つようになるのです。
今回はデナコール「EX-991L」を使用し、デナコールの有無で柔軟性がどれくらい変化するか比較実験を行いました。
まず、試験片を下記の条件で作製し、曲げ試験機で曲げ強度を測定しました。
※硬化条件:80℃×4h⇒150℃×1h
実験の様子を動画でご覧ください。
デナコールの有無で柔軟性に大きな違いが出ることがお分かりいただけたと思います。
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