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3Dスイッチを作ってみよう ―パッド印刷グレード「DENATRON PP-300」―

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2017/10/06

今回はPEDOT:PSS導電性塗料Denatronを使って3Dスイッチを作ってみようと思います。
使用するのはパッド印刷グレードの「Denatron PP-300」です。

パッド印刷とは、シリコーンやウレタンといった柔らかいパッドを使って、インクを版から印刷物に転写する印刷方法です。
パッドが柔らかいためゴルフボールのような凸凹にも追従しますし、お煎餅のような割れやすいものの印刷にも使われているようです。
最近は、電子部品への適用検討も始まっており、パッド印刷用の銀ペーストなども市販されています。

それでは早速実験してみましょう!
PP製のボールにDenatron PP-300を印刷し、それをスイッチとしてLEDが光るか試してみたいと思います。
まずはパッド印刷機でボールにパターンを印刷します。

パッド印刷手順

きれいに印刷するにはインクがパッドにつき易く、基材に印刷するときはパッドからはがれ易い必要があり、絶妙なバランスが求められます。
それでは印刷する様子を動画でご覧ください。

印刷したボールを使って3Dスイッチを作ってみましょう。
今回の実験には左図のような導線がつながっていない回路を使用します。
そこにデナトロンを印刷したボールを置くと、回路に電気が流れLEDが点灯するという仕組みです。

実験の様子を動画でご覧ください。

回路が通電し、見事にLEDが点灯しました!

今回はデナトロンを配線にしてみましたが、もちろんタッチセンサーとしても作動します。
パット印刷は、今回のような凸面だけでなく凹面にも印刷出来ますので、是非、色々なところに透明なスイッチを作ってみて下さい。
以上、3D形状に直接印刷可能なパッド印刷グレード「Denatron PP-300」のご紹介でした。
最後までご覧いただきありがとうございました。

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