フィルム検査装置SCANTECシリーズに組込み可能
これまでは検査装置が検出した欠陥画像の種別を分類するのに膨大で複雑なパラメータを設定する必要がありました。苦労してパラメータを設定しても、思ったような分類結果が得られないこともあり、パラメータを設定する作業は困難な作業の一つです。また、多品種の製造ラインともなるとパラメータのメンテナンス作業、新たな欠陥の種別の発生時のパラメータの見直しも必要になります。SCANTEC Brainは、事前に分類するためのパラメータを準備して欠陥画像を分類する手法とは一線を画した機械学習アルゴリズムによる欠陥画像を自動で分類する環境を提供します。
Ai Deep learningを使用した
画像分類ツール
SCANTEC BrainはDeep learningを使用した画像分類を行う弊社のソフトウェアです。
インライン・オフラインへ
適用も可能
画像分類の機能はお客様のご要望によりインライン・オフラインへの適用が可能です。 ライン速度が早い場合や欠陥情報の出力が必要な場合などは別途ご相談させていただきます。
SCANTEC Brainの原理
オフライン
インラインでSCANTECが検出した欠陥の画像をオフラインPC上のレビューソフトウェアで解析することが可能です。製品に存在する欠陥を詳細にかつ正確に解析することで、生産品質の向上に役立てることができます。
インライン
インラインの検査PCで動作している検査ソフトウェアにランタイムDLLを組み込むことでリアルタイムにSCANTECが検出した⽋陥の画像の⾃動分類が可能です。製造時において重⼤な⽋陥が発⽣していることを認識できることで様々な対応を⾏えます。(ライン停⽌、ブザー、パトライトなど)
仕様
SCANTEC Brain
AI 機械学習(Deep learning)型⾃動画像分類ソフトウェア
CPU | Intel Core i7以上を推奨 |
---|---|
GPU(オプション) | NVIDIA 社製 GeForce GTX1060以上を推奨 |
メモリ | 8GB以上を推奨 |
OS | Windows 10 Pro |
SCANTECシリーズを使用し録画データからの全面再検査が可能
これまでの欠陥画像データは欠陥周辺の切出画像や圧縮画像を残すのみで、ラインセンサカメラで得られたそのままの画像を連続で記録する事は非常に困難でした。その為検査の検出条件を再検討する場合、切り出された小さな画像から再判定するほかなく、製品表面の地合への影響などを確認する場合、実際に製品検査を行い、コストをかけて確認&検証する必要がありました。
SCANTEC Recorder(SDR-1000)は高速SSDと専用キャプチャボードの組み合わせにより、ラインセンサカメラからのデータを録画するだけでなく、そのデータ読出も高速で行う事が可能な専用ハードウェアです。SCANTECシリーズと連動する事でデータ読出により何度でも必要な検査検証が可能となります。
高速処理
高速カメラ240MHzのカメラリンクデータを保存可能。
大容量SSDを搭載
メインストレージに2TByteの大容量SSDを搭載し、膨大なカメラリンクデータへ対応しました。
再生・再検査
専用ソフトウェアを使用し録画データを再生しモニター上で確認していただくことが可能です。トラブル発生時も映像を目視することで素早い解決に寄与します。また録画データを画像処理装置へ取り込むことで検査を実施することも可能です。
SCANTEC Recorderの原理
データ録画システムイメージ
ラインセンサカメラからの出力をSCANTEC Recoder(SDR-1000)へ分配入力する事でリアルタイム検査しながらのデータ録画が可能
データ読出及び再検査
録画されたデータをSCANTEC Recoder(SDR-1000)で読出(ライン読出)することで再検査可能