表面検査 情報館
フィルタ処理
空間フィルタ
周辺の画素データを利用して注目画素のデータを置き換える手法です。例えばラインセンサカメラの奇偶数のばらつき補正に用いられる3画素移動平均もフィルタ処理の一部になります。
例:3画素移動平均(1,2,1/4)
ラインセンサカメラの情報は、1列の受光量の値となっています。
この一部を自分(n番目)を中心に表示すると、
・・・,n-3,n-2,n-1, n,n+1,n+2,n+3,n+4,・・・
・・・,120,122,124,122,120,122,124,122,・・・
N番目の自分の値122の2倍と、1つ前の値124の1倍と、1つ後ろの120の1倍と、足して4で割った値を自分の値に置き換えます。
これをすべての画素について実施すると、
・・・,n-3,n-2,n-1, n,n+1,n+2,n+3,n+4,・・・
・・・,120,122,124,122,120,122,124,122,・・・
処理後には下記となります。
,122,123,122,121,122,123,
多彩な画像処理機能
例:5×5 欠陥強調(小)、地合い抑制
例:5×5 欠陥強調(大)、地合い抑制
画像強調
移動平均の考え方をより大きな範囲で適応させデータ加工を行う機能です。
薄いムラの検出、地合いノイズの除去などに有効です。