
サステナブルケミカル
はじめに
近年、気候変動や異常気象が世界各地で頻発することも増え、企業の事業活動が環境に負荷を与えないようにすることも重要なテーマとなっています。NAGASEも、これまで薬液製造と同時にリサイクルを実施できるプラントを設置し資源の再利用や廃棄物の削減を実現など、地球環境や自然環境が適切に保全される活動を推進してきました。
NAGASEはこの考えをさらに推進し、「利用することで環境負荷を低減させるウェットプロセスケミカル」の開発と製造を進めています。ナノレベルでの微細な加工が要求される最先端分野を支えてきた当社技術を活かした、新たな「サステナブルケミカル」の例をご紹介します。
スピーディーに実施・製品化
ディスプレイ業界の微細加工対応
ダメージなし
仮固定剤・接着剤残渣除去洗浄液(廃棄物削減貢献ケミカル)
次のような用途でも、NAGASEの精密洗浄液を利用頂くことが可能です。
・プラスチックに付着した樹脂材料など、リサイクルを阻害する物質を選択的に除去する
・製造工程で使用する保護フィルムや仮固定剤:除去しにくいものでも洗浄が可能です
仮固定剤や接着剤に含まれるエポキシ・アクリル・シリコーンなどの樹脂を洗浄により除去することで、ケミカルによる一括大量処理や歩留向上のほか、不良品の再生・リサイクルも可能となります。長年培った剥離液技術を活かし、さまざまな樹脂成分のみを母材にダメージなく除去することが可能です。具体的には・・・
- ・接着剤やコーティング剤を母材にダメージなく除去
- ・薬液処理で大面積を均一に処理可能
NAGASEの洗浄液で処理すると、接触角が大幅に低下する=表面の粘着剤が除去されることが可能です。Alなどの金属はもちろん、ポリエステルなどの樹脂も対応できます。




粘着剤の除去の適用例
- ・半導体ウエハのガラスキャリア上のUV硬化接着剤除去
- ・ウエハカット工程でのダイシングテープ残渣の除去
- ・電子部品、光学部品、セラミック等の加工時の仮接着剤除去
- ・加工時の保護フィルム由来の残渣除去
スケール除去洗浄液(エネルギー変換効率回復ケミカル)
熱交換器などエネルギーの変換を行う機械に付着した汚れの除去は、エネルギー変換効率の維持や省エネルギーの観点で重要です。例えば、家庭用エアコンの熱交換器のアルミフィンの洗浄によって熱変換効率が10%以上回復したり、エアコンのフィルター洗浄で消費電力が40%以上減らせるといった事例も知られています。このような背景から熱交換器に付着したスケール汚れは、熱交換効率の低下を招くため、定期的な除去が必要です。しかし、熱交換器にダメージなく頑固なスケール汚れを除去することは難しく、熱交換器のフィンなどにダメージが発生してしまうことを懸念し、物理的に除去せざるを得ないことも多くあります。
洗浄により対象樹脂の除去が完了したかを確認する方法は複数ありますが、この例では表面濡れ性(接触角)の低下率で洗浄性を確認しています。アルミといった金属だけでなく、ポリエステルといった樹脂表面の洗浄も可能です。70℃の水で洗っても全く接触角は変化しない=対象樹脂(汚れ)が除去できないのに対して、NAGASEの洗浄液では接触角の大幅な低下が確認され、対象物の除去が実現できています。
NAGASEの精密洗浄液は、熱交換器母材にはダメージを与えず、カルシウムなどさまざまな成分を含む無機系のスケール汚れのみ選択的に除去可能です。
NAGASEのスケール除去剤の性能例



環境対応薬液
DMSOやNMPといった特定の溶剤を含まない洗浄液、蒸留再生可能な薬液についてもご提案可能です。詳しくはお問合せください。