最近まで海外に赴任されていた方もいらっしゃいますよね。海外とどのように関わっているのですか?
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NCXは、アジアやヨーロッパに拠点がありますが、北川さんは最近まで北米にあるEngineered Matarials Systems(略称EMS)社にいましたよね。EMSはどんな会社でした?
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出向先のEMS社は、絶縁や導電接着剤の研究開発や製造・販売を行っており、ナガセケムテックスと似たような事業を展開している会社です。バックグラウンドとなる知識や使用する装置も似ていたので仕事上戸惑うことは少なかったですし、EMS社の社員も気さくな方が多かったので居心地もよかったです(笑)。
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EMS社では何の開発をしてたんですか。
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EMS社で4年間、自動車メーカーや自動車の部品メーカー向けに特殊な接着剤を開発していました。私は日本で約5年間、同様の製品を開発していたので、それをそのままアメリカに持って行ったという感じです。
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もともと、ヨーロッパでニーズが伸びていて、その流れがアメリカでも起こるのでは、という予測のもとに行かれたんですよね。
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そうです。実際、現地で多くの新しいお客様と開発案件を進めることができました。評価結果のフィードバックを貰いながら開発が進んでいくことで、手応えを感じましたね。
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私はフィンランドの子会社、INKRON社に約3ヶ月行ってきました。INKRON社は印刷機器に向けたナノインクやペースト材料に基づくプリンテッド・シロキサンにおいて強みを持っているメーカーです。今、デバイスメーカーは、より薄型でありながら、画面の鮮度を高めた色を出せるディスプレイへと移行しています。この時代のニーズに非常に役に立つ技術を日本のNCXに持ち込み、大きな事業部に成長させていこうということですね。
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フィンランドはどうでしたか。
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まあ、ちょっと寒かったですね。ちょうど冬の時期でしたし。でも、オーロラは見ましたよ(笑)。今回の出張で一定の成果は得られたので、これからNCXでどのように成長させていくのか、楽しみです。
みなさん、それぞれ海外でご活躍ですね。さらに深く海外での経験を聞かせて下さい。